遅ればせながら、昨年秋に話題だったこちらの作品を読み、
そして映画も見てきました。
きっかけは、私のお茶に興味をもってお稽古に来てくださった方が
「あの映画をみました(^^)」と仰ったので、
私も逆にこの作品を見てみたいなと思ったのでした。
そして読んでみると・・・あぁわかるわかるというところが多く、
無性~~に、私の先生にお会いしたくなりました。
(仙台へすぐに行けるどこでもドアがあればいいのに・・!)
何を話すとか、この本について語りたいとかそういうことではなく、
お茶が好きで、それ以前に教えてくださる先生が大好きで、
私も先生からもっともっと習い、学び、感じたいと思ったのです。
こちらの作者の森下さんがこの作品を書かれたのがお茶歴25年のころ。
その間にお茶以外の実生活でも色々な変化があり、
それでもお茶だけは続けてきて、
そして振り返ってみているという現在進行形の状況が、
お茶歴18年のいまの私自身とも重なるところが多く、
思った以上にハマって読んでしまいました。
私がお茶を始めたのも、受験勉強を終え大学に入学し、
さて、次は何を頑張ろうかなと思った頃でした。
そして結婚、出産、東日本大震災、家族の死などなど・・
いろいろあったけれど、
その傍らでお茶はいつも静かにそこにあり、気づけば共に歩んできました。
この作者さんの私と違ってすごいなと思うのは、
『雨の音』のちがいに気づいたり、
お湯は『とろとろ』、水は『キラキラ』と聞こえたり、
『ザーーーー』という雨の中にいる感覚を感じとっているところ、
そしてそれをこんなふうにみずみずしく上手に文章で表現しているところです。
言われてみるとまさにそうだな、と思う部分がたくさんありました。
あとがきに、たくさん原稿を書いたけれど半分はカットしたという事がかかれていましたが、ぜひそのカットされた部分も読んでみたいです。
本にも出てくる新潟の銘菓 大和屋『越乃雪』。新潟ネタが載っていて嬉しい(*^^*)
映画では、本の中で表現されていた
・静かな一つひとつの気づき、
・季節に寄り添い、感じる心・・
・そして何のためにお茶をしているのか、
一番大事なところの、 →→ すべては『茶事』につながっている!
というあたりが端折られているのが、うーーん。。。
そこは本で読むほうが
より作者さんの言いたいことが伝わってきていいなと思いました。
読みやすいので本も映画もどちらもおすすめです。
まだ見たことのない方がいらっしゃいましたらぜひに(^^)