茶の湯 かおり会(武者小路千家)新潟市

千利休 直系の3つの茶の湯「表千家、裏千家、武者小路千家」のひとつ、武者小路千家のお茶を新潟で一緒に楽しんでみませんか?

お茶席の持ち物 - お茶会の作法

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秋ですね。お茶が美味しい季節です。

 

『夏』は茶の湯の世界ではオフシーズンですが、

『秋』になるとそこかしこで「お茶会」「市民茶会」などが行われています。

 

今回はそんな「お茶会」に参加する方法を書きたいと思います。

 

(初心者向け)まずは持ち物。5点セット。

上の写真について。

懐紙(かいし)

 お菓子をいただく時に、お皿のようにして使います。

 

楊枝(ようじ)

 お菓子をいただく時に、フォークのように使います。

 

扇子(せんす)

 お茶室に入るときに使います。

 

出し袱紗(だしぶくさ)

 お濃茶席で、お濃茶を飲むときとお道具拝見のときに使います。

 

数寄屋袋(すきやぶくろ)

 ①~④を入れて歩く袋です。

 

初心者のかたには、これだけと言われてもハードルが高いですか・・・?

 

であれば、うーん、仕方ない。

本当にこれだけ!用意していただきたいです。

最低限の3点セット

上記①~③の3点だけ用意すれば、とりあえず、何とかなります。

 この3つだけなら買ってみようかな、と思いませんか(^^)?

 

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①懐紙(かいし)と②楊枝(ようじ)は今や100円ショップでも売っています

これには私もびっくり。しかもカワイイ(*^_^*)!

 

懐紙は、季節の柄が入ったものもたくさん出ているので、

思わずあれもこれも欲しくなってしまいます。

懐紙は、お皿のようにと上に書きましたが、他にも色々使い方があり、

現代のティッシュのような消耗品です。毎回使ったら捨てます。

 

お茶会(薄茶席)1席で1枚使います。(お濃茶席は2枚使用)

こだわりがなければ無地でも全くかまいません。

 

楊枝も10本くらいの使い捨てで竹の物が売っていましたよ。

 

③お扇子は、お茶の場合、暑くてあおぐようなことありませんので、開く機会はありません

ということで何の柄でもかまいませんので、14、5センチの小さめの物を一つ買っておくと、後々ずっと何年も使えます。

100円ショップではお茶席で使えそうなものは無いようでしたので、お茶屋さんで購入されると良いと思います。またはインターネットでも1,000円程度で売っています。

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主に塗りの物と生地の物があります。

塗りの方が格が上です。値段はほとんど一緒です。

塗りの物を1つ持っていると、どこへ行っても使えます。

私は忘れたりしたとき用に数寄屋袋に常に2本持っていますが、

お茶会でメインに使っているのは塗りの方です。

 

出し袱紗と数寄屋袋は無くても何とかなる

ちなみに、なぜ ④出し袱紗(だしぶくさ)と⑤数寄屋袋(すきやぶくろ)を省いたのかというと

 

出し袱紗・・・皆さんがお茶を飲み終えた後、「お道具の拝見」といって使われたお道具がお客様の方へ順々に回ってくる時に使用します。

 

・・・が!

一般市民が参加するような大勢向けのお茶会では、お道具拝見はほぼありません

(このページは初心者向けに書いております。)

大寄せのお茶会は1席にだいたい20人~30人以上が入ります。

こんなに人数が多いのに、お道具を一人一人見るような時間は取りません。

飲み終えてお開きになったら、興味がある人はお道具のそばまで行き、お扇子を持って拝見します。この時は出し袱紗は使いません。

 

またもう一つの理由に、市民向けのお茶会はほとんどが薄茶席であります。

(例えば新潟市民茶会は、全席 お薄席 又は お煎茶席です。)

薄茶のお道具拝見では、出し袱紗は使用しません。

出し袱紗を使うのは、お濃茶席で、お茶を飲むとき、そしてお茶入れの拝見のときだけなのです。

お濃茶席に入るような状況になったら、準備しましょう。

(もとい、お濃茶のお稽古がその前にあるでしょうから、その時に準備します。)

 

  

また、⑤数寄屋袋 は、お手持ちのポーチや巾着(きんちゃく)で代用できます。

 

というわけで、これも何とでもなります。

 

もちろん持っているに越したことはありませんが、④と⑤は無くてもとりあえず大丈夫です。

 

もっと言ってしまうと、市民茶会のようなお茶会では、①懐紙 ②楊枝 はすでに用意されていて、実際のところ ③お扇子 さえ持っていれば良かったというお茶席もたくさんあります。

立礼の席(畳ではなく、テーブルとイスの席)では、お扇子も使わない場合もあります。

 

あまり気負いせず、たのしく参加できると良いですね。