茶の湯 かおり会(武者小路千家)新潟市

千利休 直系の3つの茶の湯「表千家、裏千家、武者小路千家」のひとつ、武者小路千家のお茶を新潟で一緒に楽しんでみませんか?

お菓子の食べ方 - お茶会の作法

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お菓子のいただき方

そんな1つの記事にするほどの事でもないのですが、

意外と聞かれることが多いので、簡単に載せておきます。

 

みなさん、「和菓子の正式な食べ方ってあるのかしら?」と思われるようです。

 

 

お干菓子(おひがし)の場合

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上の写真は袋に入っていますが、実際は袋から出ているものが

お皿に並んで出てきます。

 

指で自分の懐紙の上に取り、食べるタイミングを待ちます。 

2種類あるときは、2種類とも1つずつ取ります。

(好きな方だけ1つ取るということはしません) 

 

頂く時は、指でつまんで口へ入れます。

 

この時のちょっとした注意点としましては、ボリボリ!ポリポリ!と音が出ないようにします。 

口へ含んだら、唾液にひたして静かにいただきます。 

 

主菓子(おもがし)の場合

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主菓子は、適宜、楊枝で切っていただきます。

 

おまんじゅうの場合は、楊枝を使わず素手で食べます。この場合も、かぶりつかずに一口サイズ(半分~4分の1くらい)に割っていただきます)

 

 

この下の写真では撮影の都合上、お盆へ置いていますが

実際は懐紙ごと左手の上に乗せて、手の上で切って口へ運びます。

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ちなみに、お菓子はお茶が出てくる前に食べ終えるようにします

意外と知られていないポイントですね。

チクッと刺してOKです。

 

 

お茶会の中でお菓子は、季節その日のお茶席のテーマに合わせたものを表しやすく、亭主もこの日のためにお菓子屋さんと打ち合わせをして用意していますので、いただく側もきちんと意識的に見ておきたいところです。

 

 

お干菓子・主菓子共通の流れ

・ お菓子の器が運ばれてきたら、自分の懐紙と楊枝を出す

 

→ 前の人から「お先に」と言われたら、手をついて無言で会釈を返す

 

→ 自分の次の人へ「お先に」と挨拶、手をついて会釈する

 

→ お菓子を自分の懐紙へ取る

 

→ 食べずに待つ

 

→ 亭主の「お菓子をどうぞ」の声掛け、もしくは、

お正客「お菓子を頂戴します」や「それでは皆さんいただきましょう」等の合図で

 

→ お正客さんが食べ始めたら、お次客さん以降もいただきます

 

 

とここまで、口で説明すると簡単なのですが、こうして文字にするとけっこうな文章量になりますね(^^;)

そんなに難しいことはないのですよ。

 

まとめると、お茶席では 亭主とお正客 がメインとなり、

お正客 がお客様全員の代表として動き、会話しますので、

次客以下はお正客さんに続いて動くようにします。

(お正客より先に食べ始めてはいけませんし、

亭主とお正客の会話に横から口を挟むこともマナー違反になります) 

 

これさえ気を付けていれば大丈夫です(^^)/