2018.6.17(日) 良寛茶会(新潟県新発田市五十公野、浄念寺)レポ
(浄念寺本堂。2席目(表千家)の会場。お寺様の「本堂」がお茶席になっていました)
浄念寺(じょうねんじ)
・住所 新発田市五十公野1945
・電話 0254-24-5094
前日の「あやめ茶会」に続き、2日連続でお茶会へ行きました。
上の記事にも書きましたが、いやはや本日の「良寛茶会」も事前の情報がほとんどなく・・・皆様どのようにお知りになるのでしょうか?そちらの方が気になります。
ということで、今後検索される未来の方のために、当日いただいた栞を元にここに文字に起こしますね。(席主さんはその年により異なるのではないかと思います。)
第15回 良寛茶会
日時:平成30年6月17日(日) 午前10時から午後2時30分
会場:浄念寺(じょうねんじ)
新発田市五十公野1945
・電話 0254-24-5094
小島正芳先生(良寛様のお話し)
表千家 武田宗淑
会費:2,000円(おみやげ付き)
前日同様、カーナビで「浄念寺」さんの場所を検索すると・・・
!? あら、昨日の会場と本当、目と鼻の先です!
早速また新潟バイパス 紫竹山インターから車で3、40分。時計では10時10分頃でしたでしょうか、会場の「浄念寺」さんに着きましたところ。。。
入口の整備のおじさんに「車がいっぱいなので、「市島酒造」さんへ停めて、そこから無料の送迎バスで来てください」と言われました。
土地勘のない私は、口頭でパッと言われても「市島酒造」さんも聞き取れず少々困りましたが、「高架を越えてすぐの諏訪神社の向かい」というヒントをいただき、「諏訪神社」ならさっき見たなと思いましたので、また車で3分ほど逆戻り。
ちなみに新潟バイパス「新発田インター」を降りて道順にそって来ると、このような景色になります。10時前後はもっとも混んでいるので、次回以降もしこの時間帯にくるようなら直接こちらに停めてしまった方が良さそうです。
私は戻ったあげく、向かいってどっち向かい?と近隣を少し迷い(諏訪神社は大きな交差点にあるのです)、最終、このような方向から入りました↓↓ ・・・駐車場・・・バス・・・あ、ここだ!
行ってみると、既にこちらの駐車場も満車近く、私ともう一台後の方は停められましたが、次々と入りたい車が3台程入ってきて、停められないのでどうしようかと整備の人達も困っていました。出る人を待つしかなさそうです。
そして無事に浄念寺さんへ到着。(10時30分)
バスで着いたとき、浄念寺さんからちょうど出る車もいて、そこに難なく入れた方もいらっしゃいました。タイミングですね。
入口脇には、新潟市古町の「金巻屋」さんが、暑い中お菓子を販売されていました。ご苦労様です。(前日は19度程でしたが、この日は25度程で汗ばむ陽気でした)
昨日のあやめ茶会の会場よりも賑やかな雰囲気です。
受付で当日券2,000円を求めると、10時半の時点で受付番号150番代。
40人ずつ入れるようでタイムスケジュールが貼ってあり、120~160番は11時に席入り(予定)とのこと。ただ、10時半からスタート予定の120番までの方々が10:45頃呼ばれましたので、実際は少々遅れている様子です。
待っている間、マイクをつけた男性(小島正芳先生)が作品や良寛さんについて色々と説明してくださいました。 待合室含め、良寛さんの作品が4点かかっているそうです。
良寛さんの、「命あるものを慈しむ心」、「なるべく質素に生きる精神」、「知足(ちそく)、足るを知る」という言葉が心に残りました。
話が変わりますが、見てくださいこの純白のヤマアジサイ。
靴箱の上に何気なく置かれていて、思わず写真に。
しだれ具合とアジサイにしては小ぶりのお花が、清楚でよい感じではありませんか?(よい感じって、、語彙が乏しくて情けないです)
後から聞いたお話の中で「良寛さんは白い色が好きだった」というエピソードもあり、こうして写真で見ても、いいなぁと思います。
その他にも、建物内には随所に雰囲気の良いお花が飾られていました。
良寛さんのエピソードにも出てくる、撫子(なでしこ)の花。
上には良寛さんの扇面の作品がありましたが、撮影禁止ですので雰囲気だけ・・・。
コシジ シモツケソウ(キョウカノコ)
ヤマイチゴ(だったかな?)、右は、はな ぬかすすき
などなど。。。
待ち時間の30分も、お話を聞いたり周りのものを鑑賞しているとあっという間です。
そして、お茶席へ。(お茶席の写真は控えさせていただきます。)
入ってみて初めて分かったのですが、この良寛茶会は2席(どちらもお薄)両方に順番に入るものなのですね。
1席目は、遠州流さん(長岡の先生)のお席でした。
私はこちらの水屋のかたからお話を頂き訪ねましたので、興味深く拝見しました。
お菓子は、良寛さんがいつも子どもと遊べるように着物の袖に手毬(てまり)を持ち歩いていたというエピソードから「手毬」のお菓子でしたが、それがもう大変きれいで繊細で!感激しました。
皆さん説明を受け、わぁきれいねー、食べるのもったいないねー、などと感嘆の声があがりました。新潟市西区「にむらや」さんのご製です。
お席は、お正客以後15名程が正座で、あとの半分強が椅子席でした。
お掛物や菓子鉢なども、良寛さんのにちなんだものばかり。
お正客に座られた男性がちょうど昨年こちらでお席を持たれた裏千家の大先生だそうで、新発田、佐渡、良寛さんのことなどお話ししてくださいました。
お席を出ると案内されたのは、今度は浄念寺さんの本堂でした。
(外から見たところ)
こちらは全員椅子席で、表千家さんの立礼のお席です。
お寺の本堂でお茶会をしてもいいんだという驚きと、荘厳な空間でいただくお抹茶。初めての経験でした。
こちらのお菓子もまた手が込んでいて・・。
小川(透明の寒天)に小石が沈んでいる様子、そして上方には青楓。小石は一粒ずつ味が違うということで、胡麻や餡子、コーヒーの味もした気がいたします(違ったらごめんなさい)。甘さ控えめでした。
皆さんから再び溜息がもれ、食べるのもったいないね、との声が聞こえました。
2席も入り、心も身体も満たされました。
こちらは頂いたおみやげです。
帰りは12時を回っており、もうその時間には車も少なく、直接浄念寺さんへ来ても停められそうでした。
良寛さんのことをもう少し勉強して、また行きたいですね。
以下、余談です。
五十公野公園「あやめ園」
帰りは、子どもたちと夫の待つ「五十公野公園」へ。
60万本という「あやめ園」 以外にも、子どもが喜ぶような巨大な遊具のある公園、そしてこの日はお祭りもやっていて、踊る若者たちのステージや、出店、ギター演奏をしているところなど、あやめ園へたどり着くまでにたくさんの誘惑が・・・。
そして400m程山道を歩くと到着。
この日は5分咲きとありましたが、それでも見ごたえ充分です。
良寛さんのお話しや、美しい花々に胸いっぱいになり、帰路につきました。