茶の湯 かおり会(武者小路千家)新潟市

千利休 直系の3つの茶の湯「表千家、裏千家、武者小路千家」のひとつ、武者小路千家のお茶を新潟で一緒に楽しんでみませんか?

清水園のお茶会に行きました (令和5年度 新発田市民茶会)

先日5/14(日)、新発田の市民茶会へ行ってきました。

台風とコロナで5年ぶりの開催となったそうです。

以前のような当日券は無く、前売り券のみ先着500名でした。

6席あり、2席で1,800円(清水園の入園料と祝菓子含む)。

入園料が700円なので、お茶席と祝菓子で1,100円ですね。安い!(なんて書くとそのうち値上げされそうですが、あんなにお茶席(お道具や人材含む)を準備して1席500円とは・・。会社だったらあり得ない。奉仕に近い。)

 

清水園の入口。駐車場は100台となっていまして、10時開始のところ私は中途半端に11時過ぎに到着し心配しましたが、駐車場は2,3台空いていて停められました。

 

それぞれのお席で出されているお菓子が入口に展示されています。これは親切だし楽しいですね。

「どこにする?」「○○さんのお菓子は美味しいよ」「これ美味しそう」「お菓子が美味しそうなところに行こうか(*^^*)」という会話があちこちから聞こえてきました。案外皆さんお菓子で選ばれるというのがわかりました(笑)

 

すべて新発田市内近隣の和菓子屋さんのご製で、当日頂いた地図にはそれぞれの和菓子屋さんの位置や住所・電話番号まで載っていて、至れり尽くせり。これは御菓子屋さんもご商売につながって名案です!

 

私は、お菓子では選ばず(笑)、興味のあるお流へと向かいました。

やはりここは同じ千家の流れで、表さんと宗徧さんです。

11時15分頃に着いて、表千家さんが最短で12:40~13:20のお席でした。

人数限定で少ないはずなのに、やはり待ち時間は1時間以上!(*_*;;;

他の流派さんはわかりませんが、表千家さんが人気だったのでしょうか??

 

その後すぐに宗徧さんへも整理券をもらいに向かいましたが、こちらも同じく最短で12:40~ のお席と言われたので、それはパスして、その次の13:20~14:00のお席のを頂きました。

 

12時40分まで1時間半余り・・・一人で来たので特に話す人もいなく・・・寂しい。

 

小雨が降りそうで降らない、暑くもなく寒くもなく、

本当にちょうど良いお茶会日和の中、

清水園の良い雰囲気の庭園をゆーーーっくり2周しました。

 

水の音が心地良く・・・癒されます。

1時間半待ち、表千家さんへ。(写真は撮っていません)

 

桐庵というお茶室で、照明が無く、良い感じに薄暗いお部屋でした。

利休さんの頃はこういうお茶室だったのだろうな・・、などと思いを馳せながら・・。

暗いので明るい色のお道具を用意しました、とお話しされていました。

 

ここでのお掛物が、「微風吹幽松」でした!これは私たち武者小路千家の12代宗匠 愈好斎のお名前の出典です。何という偶然(*^^*)

 禅語「微風吹幽松 近聴声愈好(びふう ゆうしょうを ふく。ちかくきけば こえ いよいよ よし)」

お茶もお菓子も美味しく、珍しいお道具も拝見させて頂き、大変勉強になるお席でした。御菓子はモンブランのようになっていて美味しかったなぁ(*^^*)

 

続いて宗徧さんへ。

↑ 翠濤庵にて。

こちらもとても良い雰囲気のお茶室です(*^^*)

 

なんでしょう、この、心にぴったりと寄り添うような感覚。

日本人の血に流れているのでしょうね。こういう機会でないと普段は非公開のお部屋なので、中に入れるだけでも貴重な体験です。

 

そもそもこの市民茶会は、新発田市出身の大実業家 大倉喜八郎さんの「蔵春閣」を東京から新発田市に2023年4月に移設した、お祝い記念のお茶会だったわけですが、こちらのお席はそれにちなんだお道具組でした。

 

大倉喜八郎さん直筆のお掛物(!)や、絶滅危惧種(!!)のアツモリソウという大変珍しいお花などご用意されていました。

 

また帰りにもお菓子を撮影。今度は3個ずつ。

 

離れがたい気持ちを抑え、祝菓子を頂きに蔵春閣へ向かいました。(徒歩5分)

せっかくなので中も見学させて頂きます。(2023年6月末まで無料公開中)

 

市民茶会と関係なく、たくさんの人が訪れていて賑わっていました。

日本の貴重な工芸品が海外へ輸出されるのを懸念し、大倉さんはご自身で工芸品を買い戻したそうです。(と、ガイドさんが説明して下さいました)

二階の広縁。

 

帰りに祝菓子も受け取りました。

 

 

やっぱり良いですね、清水園のお茶会。気持ちが落ち着き、浄化されました。

またぜひ伺いたい、オススメのお茶会です(*^^*)