茶の湯 かおり会(武者小路千家)新潟市

千利休 直系の3つの茶の湯「表千家、裏千家、武者小路千家」のひとつ、武者小路千家のお茶を新潟で一緒に楽しんでみませんか?

仙台稽古(2019.7月下旬)

先日、自分のお稽古へ行ってきました。

またまた新潟から仙台へ(片道3時間半)一人で運転往復するという、我ながらずいぶんとタフになったものです。

お天気が良かったことと、夏なので日が長かったのが運転するには好都合となりました。

  

前回のお稽古の3月3日以来、約5か月弱ぶりのお稽古です。

本当は春に、「旅だんす(春)」や「釣り釜(立夏 5/7.8まで)」などもやりたかったなぁ。4,5月に行けず残念でした。

 

 

この日は、夏のお稽古を中心にしました。

・お薄(風炉、釣瓶の水差、しぼり茶巾)

・お濃茶(風炉、釣瓶、名水点て)

風炉のお炭

・お掛物の扱い

・その他、細かい修正いろいろ…

 はーぁ盛りだくさん!!

しかも風炉のお点前は約1年ぶりですので、なかなか頭が切り換えられません。

 

さらに四方さばきを直されたり、

「名水点て」に於いては、前のノートが見当たらないほど何年もやってなかったので、問答や名水をお出しする手順もまるで初心者かのように教えて頂きました(焦)

今回はしっかりノートに書き残しましたよ。

 

お茶のお点前(特に武者小路千家流の)は、インターネットで調べても出てこないので、先生と自分の過去のノートだけが頼りです。

(季刊誌『起風』にも毎号いろいろなパターンのお点前が載っていますね。あれは本当に重宝しています。でも名水点ては見当たらず‥)

 

お稽古の後、近くのスーパーの駐車場に車を停めて、今教えて頂いたばかりの事を忘れないうちにメモメモ・・・

思い出しながらお稽古ノートに走り書きをすること30分程でしょうか・・・

あまり遅くなると帰りの時間にも支障がでるので、あとは運転をしながら思い出しました。帰りの3時間半の運転は、行きとは違って『無音』で、教えて頂いたたくさんのお話しを反芻しながら余韻に浸る、そして己と向き合う大切な時間です。

 

私はこれをいつか他人様に教えることができるのかな?と思うと、一言一句もらさないように、ノートも細かくなっていきますね。

 

家に着いてしまうと子供たちがいてお茶の事は考えられなくなるので、家の駐車場に着いた時点で先生に『無事到着しました』の報告のお電話をしつつ、『あの部分はどうするのでしたっけ?こうで良かったでしょうか?』と少し確認をしたり・・。

 

今私に出来る事はこれくらいしかないけれど、将来のため?自分のため?・・誰かのため?? 何のためになるんだろうと思いながらも今は楽しんでいる自分がいます(^^)

 

しかし一歩離れて見ると、一般的にはこれは流行りませんよ、絶対。とも運転しながら思いました。(ここからは毒舌入ります) 

習いたいと思う方はある程度はいるかもしれません。でも教える側となると・・・。

ヨガやダンスなど、子供たちの習い事を見ていても教えるというのは大変だなと思うのに、『お茶』はそれ以上に本当に幅が広い。覚えることが多すぎます

 

そしてお道具をそろえるための費用も、たくさんのお道具を保管しておくためのスペースも必要です。

我が家は賃貸マンションなので、お道具のために一部屋割くことなど現実的では無いです。

 

それから『教える』ためには最低でも『準教授』までお免状を取らないといけません。

 

季節ごとにお道具も違うし、炉も風炉もあるので、お免状を頂いたからと言って終わりがありません。生涯かけて諸先輩方も、私の先生でさえも『習って』いらっしゃいます。

 

お家元は、他の流派のように人口が増えることを望んでいるのでしょうか、

それとも今の一定数でいいので、きちんと、私の先生のように1から10まで教えられる先生をお望みなのでしょうか・・・

宗匠は、著書で「お薄とお濃茶しか教えない先生もいるけれどそうではなく、お茶は全て『茶事』のためにやっているので、お茶事まで教えられないと意味がない」ようなことを書いていらっしゃいます。『お茶事まで』って、つまりお炭やなにもかも全部という意味ですよね。

はーー・・・今の私は10のうち、1から2くらいまでしか教えられません。

でもね。10まで習わなくてもいいから、家でお茶を点てられるようになりたいわ、という方はたくさんいらっしゃるのではないかな、と私は思うのです。

 

 

先日、テレビで有村架純ちゃんが裏千家さんの銀座のお教室に行くという番組を見ました。(話が脱線してスミマセン)

すごいんですよ、そのお教室。

銀座のビルのエレベーターを出ると、そこには和の空間。

ビルの中に砂利道を作り、路地になっていて、蹲(つくばい)で手と口を清めるお稽古も出来て、躙り口(にじりぐち)からお茶室へ入れるようになっていました。

これ考えた人はすごい!!ととても興味深かったです。

ビルの中に路地とお茶室ですよ。これならお天気も気にせず、路地のお稽古ができますし、本格的です。私もこんなお教室をいつかやりたいなと、また夢ができました。

 

話がいろいろと逸れてしまいましたが、お稽古に行くとこんな風にいろいろと考えて、自分を見つめ直し、将来のことを考えたりします。

今のこの気持ちを書き留めておきたいと思い、このようになりました。どうぞお許しください(^^)